Beauty
2022.10.31
これから冬に向けて、湿度が低下して外気が乾きやすくなります。一年のなかでもっとも肌が乾燥しやすいシーズンが到来です。肌のカサつきやつっぱり、粉吹きは乾燥の初期症状。乾燥の進行を食い止めるために、スキンケアにオイルを投入するのがおすすめです。今月は、からだの外側からオイルを取り入れる「スキンオイル」について、選び方のコツやスキンオイルがもたらすメリットについてお伝えしたいと思います。
スキンオイルには石油由来の「ミネラルオイル」、馬油やスクワランに代表される「動物性オイル」、そして植物の果実や種子から抽出した「植物性オイル」の3種類があります。それぞれにメリット・デメリットがありますが、今回は種類が豊富で肌への美容効果も高い「植物性オイル」に焦点を当てたいと思います。スキンオイルが肌にもたらす効果と正しい使い方を知って、スキンケアに上手に取り入れましょう。
1.保湿効果が高くマルチに使える
化粧水や美容液のあとに使用するタイプのスキンオイルは、肌表面に膜を張り、水分蒸発を防ぎます。水分と乳化させた乳液やクリームよりも、油分だけのオイルは肌になじみやすく、潤い実感が高いのも魅力。単体で使用するほかに、手持ちの乳液やクリーム、ファンデーションに混ぜて使用すると、艶やかさもアップします。マルチ使いができる点もオイル美容の醍醐味です。シワやシミ、くすみなどの肌トラブルは、しっかりと保湿することで防ぐことができます。肌の乾燥対策に必要なのは水分と油分。オイルを上手に取り入れて、乾いた外気に負けないしっとり潤った肌をキープしましょう。
2.ごわついた肌を軟化させる
乾燥によって水分・油分が不足した肌は、ゴワゴワとした質感に。そんな状態の肌にスキンケアを施しても浸透しづらく、乾燥の加速を招くだけ。肌と親和性の高いオイルを投入して肌に柔軟性を与えることで、化粧水などの浸透率が格段にアップします。洗顔後すぐに使用するブースターオイルはまさにこの役割を担っています。
3.オイル自体に含まれる美容成分を肌に届ける
たとえばもっともポピュラーなオリーブオイルには、主要成分のオレイン酸に加え、ビタミンE、ポリフェノールなど、美容にいい成分がたくさん含まれていますが、これらの成分をダイレクトに肌に届けられるのもうれしいポイント。オイルがもつ美容成分が、肌を潤わせたり、外的刺激からプロテクトしたり…と、さまざまな役割を果たしてくれるのです。
市場には数多くのスキンオイルが出回っています。初心者におすすめしたいのは①美容成分が豊富であること ②肌になじみやすく使用感がよいもの ③比較的入手しやすいもの 以上3つの条件を兼ね備えたもの。当てはまる5つのオイルを紹介しますね。
1.オリーブオイル
上記にも記したとおり、オリーブオイルには皮脂のバランスを整えるオレイン酸、ターンオーバーを促し、肌を保護するビタミンE、肌を健やかに保つポリフェノールのほかに、肌にハリと弾力をもたらすビタミンA など多くの美容成分が含まれています。ヒトの皮脂と似た成分でできているオレイン酸は肌になじみやすく、肌を乾燥からガード。
2.ホホバオイル
主にメキシコや南米の砂漠地帯に生息するホホバ。過酷な土壌でも生き延びる逞しい生命力をもつホホバの種子は、熱に強く酸化しにくいといわれています。ホホバオイルに含まれる成分で注目すべきは「ワックスエステル」という私たちの肌や髪にも含まれる蝋成分。肌なじみがよく、潤いや弾力を与える効果があります。ほかにもビタミン類やアミノ酸などが豊富です。
3. ツバキオイル
オリーブオイル、ホホバオイルと並び、世界三大オイルと呼ばれるツバキオイル。「カメリアオイル」とも呼ばれ、世界中で愛されています。髪にいいオイルと認識されがちですが、全身のお手入れに使えます。日本では古来よりさまざまな民間療法に使われてきた歴史も。オリーブオイルよりもオレイン酸を多く含み、肌のごわつきを改善し柔軟に保ちます。
4.アルガンオイル
モロッコ南西部でしか存在しないアルガンツリーの種子から採取されるオイル。大量の実からとれる量はごくわずかで、抽出するのも手間がかかる希少なオイルで「モロッコの黄金」と呼ばれています。サラサラのテクスチャーで肌になじみやすいのが特徴。オリーブオイルの2〜3倍含まれているといわれるビタミンEは、高い抗酸化力をもち老化を防ぎます。
5.ローズヒップオイル
野ばらの実から抽出されるローズヒップオイル。主成分はリノール酸とα-レノリン酸などの必須脂肪酸で、肌のバリア機能を担うセラミド形成をサポートし、保水機能を高めます。レモンよりも多くのビタミンCが含まれており、肌の引き締め効果も期待できます。ほかにストレッチマーク(妊娠線)や傷跡などの肌ダメージの修復をサポートするとも言われています。
ここで、スキンケアにオイルを取り入れる際の注意点をふたつ。
一点目は、食用オイルをスキンケアに使用しないこと。食用とスキンオイルは、精製プロセスなど品質管理がまったく異なります。オイルそのものの風味や栄養価を重視する食用オイルには、肌に刺激になる成分が残っている場合があります。スキンケアに使用するオイルは、目に見えない不純物なども徹底的に除去された専用のものを。
二点目は、つけすぎないこと。顔に使用する際は、ほんの1〜3滴で十分です。つけすぎは、テカリ・ベタつきの原因になるので気をつけて。オイルのテクスチャーが苦手な場合は、上記で紹介したオイルが配合されている製品をセレクトするのも一案です。
スキンケアにオイルを正しく上手に取り入れて、秋冬も乾燥知らずのしっとり美肌をキープしたいですね。
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