日焼け止めが原因!?現代人は「ビタミンD」が不足中!

Beauty

2024.07.23

新田 晃代

[ビューティエディター]

新田 晃代

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いよいよ夏本番ですね。照り付ける太陽に体力を奪われて、ぐったりしている人も多いと思います。植物が光合成を行ううえで太陽光は不可欠なものですが、実は私たち人間も体に必要な栄養素を、太陽光によって合成していることをご存じでしょうか?

必須栄養素「ビタミンD」の効果とは?

肌の老化に紫外線が大きく影響しているため、健やかで美しい肌を守るためには日焼け止めが必須ですよね。日焼け止めは防御指数の高いアイテムが数多く展開されており、+αのケア効果も兼ね備えるなど、進化し続けています。紫外線から肌を守ることだけにスポットライトを当てると、それはとてもうれしいことなのですが、日焼け止めの進化に伴い、現代人は「ビタミンD」不足に陥っているのだそうです。日本人の約8割がビタミンD不足とも…

ここで一度、ビタミンDの体内での主な働きをおさらいしたいと思います。

①カルシウムとリンの吸収促進
②骨と歯の形成と成長促進
③筋肉を動かすための神経伝達物質として
④免疫の正常な働きを促す

大きな働きは上記の4つです。不足するとカルシウムの吸収が低下するため、絶えず新陳代謝を繰り返している骨の成長阻害や骨粗しょう症などの一因に。とくに女性ホルモンのバランスの変化によって骨が脆くなりやすい40代以降の女性や高齢者は、不足しないように補いたい栄養素のひとつです。

ビタミンDは体内での生成が可能!

私たちが健康な生活を送るうえで欠かせないビタミンDですが、実は私たちが唯一体内で作り出すことができるビタミンでもあるのです。作り出すために必要なのが、なんと太陽光!太陽光を浴びることで、皮膚にあるプロビタミンD3(ビタミンの前駆体)という物質が、体内でビタミンDに変換されるのです。

成人が一日に必要なビタミンDの量は8.5㎍(マイクログラム。1㎍=100万分の1g)。最低でも5.5㎍の摂取が推奨されています。5.5㎍のビタミンDを体内で生成する場合、どれくらいの太陽光を浴びる必要があるのかは、経度や季節、天候、時間帯などによって大きく左右されますが、例えば7月の正午であれば、那覇で必要な時間はわずか2.9分。つくばで3.6分、札幌では4.6分の日光浴が必要です。<出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

ところが、紫外線カット効果の高い日焼け止めを塗布することによって、このビタミンDの生成が叶わなくなっているのだそう…

大切なビタミンDをしっかりと補うためのTO DOをお伝えしますので、是非生活の中に取り入れてみてください。

☑ビタミンDを多く含む魚類やキノコ類を積極的に食べる
魚類は鮭・イワシ・サンマ・ウナギ、キノコ類は干しシイタケ・きくらげがビタミンDを多く含有しています。ビタミンDは脂溶性なので油を使って調理すると吸収率が高まりますよ。

☑サプリメントで取り入れる
空腹時は吸収率がダウンするので、油を使用した料理を食べている最中や食べ終わってすぐ摂取するのがおすすめ。過剰摂取は肝臓機能障害や食欲不振の原因にもなるため、用法・用量を必ず守ってくださいね。

☑手のひらを太陽にかざす
日焼け止めを塗ったあと、手のひらだけを洗い、外で手のひらを太陽にかざしましょう。手のひらはからだの他の部分に比べてメラニンが生成されにくく日焼けしにくいため、全身で太陽光を受けることに抵抗がある人は、是非手のひらをかざしてみてください。短い時間でもビタミンDの合成には効果的ですよ。

 

私たちが生きていくうえで、重要なビタミンD。食事やサプリメントで取り入れることも大切ですが、太陽光によって体内で作り出すことができるなんて、とっても素晴らしいですよね!太陽光を嫌うばかりでなく、上手に付き合って、健康なからだを維持したいですね。

 

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