Aroma
2023.03.20
アロマテラピーは「芳香療法」とも呼ばれ、植物の香りをかぐことによって心と身体のバランスを穏やかに整える自然療法です。植物の精油を使ったアロマテラピーは、私たちの身体にどのように作用するのでしょうか? アロマテラピーの作用のメカニズムと、活用することで心と身体の健康管理をする方法をご紹介します。
アロマテラピーは植物から抽出された「精油(エッセンシャルオイル)」を使います。精油とよく似た商品として、アロマオイルや植物エキスなどもありますが、それらには合成香料を含んでいるものもありアロマテラピーとしての作用が期待できないものもあります。
植物の花や葉、果実、種子、樹皮などの天然素材から、それぞれの部位に適した方法で抽出した揮発性の芳香物質が「精油」です。精油には高濃度の有効成分が含まれていて、この有効成分が鼻から体内に取り込まれると、香り情報として脳に伝えられます。そうすることで、身体の神経に作用し、精神的、身体的なバランスをとる手助けをしてくれるのです。
精油の香りは私たちの生活のなかで、さまざまな場面で使われています。その使われ方をみると、大きく分けて心と身体への作用を活かしたものと、細菌・ウイルス・虫などに対する作用の2つ。ここでは、アロマテラピーで代表的な精油の作用をいつくかご紹介します。
1.鎮静作用
興奮をつかさどる交感神経の働きをしずめて緊張をほぐし、精神的なストレスを軽減して身体の働きをリラックスさせます。鎮静作用のあるアロマとしては、「ラベンダー」「ベルガモット」「イランイラン」「カモミール・ローマン」「ゼラニウム」「ネロリ」など。これらのアロマを寝る前に香らせることや、お風呂のお湯に数滴垂らして入ることで、ぐっすりと眠れる作用が期待できますよ。
2.消化・食欲増進作用
胃腸の働きを活発にして、消化活動を促します。消化・食欲増進作用のあるアロマとしては、「レモングラス」「スイート・オレンジ」「レモン」「ペパーミント」「グレープフルーツ」「ローズマリー」など。食事の前にハンカチやコットンに移した香りをかぐと、胃腸の働きを整える効果が期待できるでしょう。
3.ホルモン調節作用
さまざまなホルモンの分泌を調整します。ホルモン調節作用のあるアロマとしては、「ゼラニウム」「ローズ・オットー」「クラリセージ」「ネロリ」「スイート・マジョラム」などがあります。これらのアロマをアロマディフューザーやお風呂などで使うことで、リラックスできるだけでなく、ホルモンバランスを整える効果も期待できます。
4.免疫活性化作用
免疫力を活性化します。免疫活性化作用のあるアロマとしては、「ラベンダー」「カモミール」「サンダルウッド」「ティートリー」「ライム」「レモン」などがあります。アロマディフューザーやお好みのポプリで楽しむのもいいですね。
1.殺菌作用
主に人体にとって有害なウイルスや細菌を弱め、殺菌する作用があります。殺菌作用のあるアロマとしては、「ティートリー」「ユーカリ」「ペパーミント」「ラベンダー」「レモングラス」「ジュニパーベリー」などがあります。アロマを数滴入れた水で洗った布きんで、食卓を拭くときに使うと効果的。
2.抗菌作用
ウイルスや細菌の増殖を抑制します。抗菌作用のあるアロマとしては、「タイム」「ペパーミント」「ティートリー」「ラベンダー」「レモングラス」などがあります。普段の拭き掃除にアロマを入れた精製水のスプレーを使ってみるのもおすすめです。
3.虫よけ作用
虫を寄せつけない効果のあるアロマは、「レモングラス」「ゼラニウム」「ラベンダー」「ユーカリ」などがあります。虫が気になる季節には、アロマの香りを楽しみながら、天然の虫よけ効果が期待できますよ。
アロマは天然成分のため、身体に対しても穏やかに作用します。日ごろの生活でも使っている入浴剤や抗菌スプレー、虫よけなどを、精油を活用したものに置き換えるだけで、アロマテラピーを簡単に生活に取り入れることができます。アロマを有効に利用すれば、心と身体のバランスも保たれ、健康管理にもつながります。生活を楽しみながら健康管理できるアロマを、少しずつ取り入れてみませんか?
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