Aroma
2021.10.29
身近になってきたアロマテラピー。ですが、誤った使い方をすることでさまざまなトラブルが報告されています。肌を傷めたりアレルギーを起こしたりしないよう、安全にアロマを楽しむために最低限知っておきたいルールをご紹介します。
精油は薬や食べ物ではなく雑貨に分類されており、直接塗布や飲用はおすすめできません。ルールに従って気持ちよく使えるようにしましょう。それでは、注意点とトラブル対処法を確認していきましょう。
■肌にはつけないように!
原液を直接肌に塗布しないようにしましょう。万が一、原液を肌にこぼしてしまったときは、たっぷりの流水を20分以上かけてください。それでも肌への刺激が治まらない場合は、医療機関を受診しましょう。トラブル時に医療機関を受診する場合は使用した精油瓶を持っていくようにしてください。
もし精油を沐浴(もくよく)法(アロマバスや部分浴法)で使用する場合は、その前にパッチテストを行いましょう。1%濃度(植物油5mlに精油1滴)に希釈した精油を手首の内側や二の腕など皮膚の柔らかい部分に少量塗り、24~48時間待ちます。異常がみられたら、その場で中止し、大量の流水で流してください。
■目に入ってしまったら
目の周りや粘膜に直接つけてはいけません。目に入ってしまったらすぐに流水で洗い流しましょう。充血や赤みが残るようであれば、すぐに眼科を受診してください。
■薄めてあっても飲用はNG
薄めたものであっても飲用したり、食べ物に混ぜたりしないようにしましょう。消化器官を傷めたり、誤飲により発作や意識不明などの中毒症状が現れたりすることもあります。誤って飲んでしまったら、口の中を大量の水ですすぎ、吐かずに医療機関を受診してください。吐くと再度粘膜を傷めてしまいます。
火のそばに置くと危険です。精油には引火性があります。空気と混ざって拡散すると、ほかの火や熱が移って燃えだす可能性があります。
同じ精油でも使用する人によって、適切な使用量に違いがあります。また、同じ人でも、体調によって使用に適さないときがあります。
大人に比べ体の小さい子どもは、刺激にも敏感です。3歳未満の乳幼児への使用は芳香浴のみにとどめておきましょう。3歳から12歳くらいの子どもには通常の10分の1程度から始め、多くても2分の1程度を限度としましょう。また、刺激の少ない精油を選びましょう。
一般に、高齢者は成人に比べ体内水分量が少なく、皮膚が弱くなっています。刺激の少ない精油を選び、使用量は通常の2分の1に。
胎児への影響を考慮して、原則として芳香浴のみの使用にとどめておきましょう。
「フロクマリン類」という成分が入った一部の柑橘(かんきつ)系精油は、紫外線に反応してかゆみやシミなどの皮膚トラブルを起こす場合があります。日にあたる前の肌への使用は避けて。
療養中や服薬中には、必ず医師に相談してください。降圧剤、免疫抑制剤、向精神薬、高脂血症などの薬を使用している場合、グレープフルーツ精油の使用は禁止されています。
精油は植物から抽出しているため、新鮮であることが大切です。空気に触れたり、直射日光にあたったり、温度変化の激しい場所に置いたりすると劣化してしまいます。古くなった精油を使うと、皮膚刺激が起こることがあります。また、精油の成分の中には、プラスチックを溶かしてしまう性質がありますので、プラスチック容器での保存はしないこと。
精油やアロマクラフトは遮光瓶に入れて高温多湿を避け、涼しい場所で保管しましょう。しっかりと瓶のふたを閉め、乳幼児の手の届かないところを選びましょう。
開封後の精油の使用期限は、柑橘(かんきつ)系なら半年程度、そのほかは1年程度が目安です。
精油は濃縮された有効成分だからこそ使い方には注意が必要です。正しい知識を身につけて安全で効果的に利用してくださいね。
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