髪・肌・口・爪―プレ更年期から更年期世代が知っておきたい美容ケア

Beauty

2026.05.19

木川 誠子

[フェムケアコンシェルジュ]

木川 誠子

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「最近、髪がパサつくようになった」
「なんとなく肌のツヤが落ちた気がする」
「爪が割れやすい」

美容のお悩みが重なってきた時、もしかすると更年期に向けた身体からのサインかもしれません。

更年期は新たなライフステージです。そして、その後に訪れる老年期に向けての通り道でもあるため、なにかと変化が起きやすい時期でもあります。今も、これからも健やかに、心地よく過ごすために自分を見つめ直す時期と捉えて、美容の視点から準備を始めてみませんか。

女性ホルモンは見た目にも関係している

更年期は、閉経の前後5年ずつ、合計約10年間を指したライフステージです。誰もが経験する更年期の起点となっているのは閉経ですが、その判断基準はご存知ですか?

なんとなく、「生理が2~3ヵ月こなかったら」と思ってしまいがちですが、実は、最後の生理から1年間、生理がない状態が続いたら「閉経した」と判断されます。個人差はありますが、現代女性の平均の閉経年齢は50.5歳と言われています。

平均的な更年期にあたる45〜55歳頃に起きる最大の変化は、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの急激な減少です。エストロゲンは、肌のハリや髪のツヤ、爪の強度といった見た目から、気持ちの安定や骨密度といった健康状態まで、全身にわたって影響を与えています。そのため、更年期を迎えるとさまざまな変化を感じやすくなります。

女性ホルモンはライフステージによっても変化

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。どちらも妊娠のための役割を担いながら、心身の状態にも深く関わっています。生理前にイライラしやすくなったり、食欲が増したりするのも、この女性ホルモンのバランス変化によるものです。そして、そのバランスは生理周期だけでなく、ライフステージによっても大きく変化します。

■思春期

初潮を迎える時期にあたる思春期は、生理周期は安定せず、いわゆる反抗期と呼ばれるようにメンタル面も不安定になりやすい時期です。美容的側面では、おでこや鼻のTゾーンにニキビができやすくなります。

■性成熟期

思春期を過ぎると卵巣や子宮の機能が整っていくため、自分のリズムができてきます。そして、肌や心身に嬉しい作用をもたらしてくれるエストロゲンは、性成熟期の期間にあたる30歳頃がピークと言われています。

■更年期

30歳以降、エストロゲンは徐々に下降していき、閉経を迎える50歳前後になるとほとんど分泌されなくなります。

エストロゲンは“美容ホルモン”と呼ばれることがあるくらい、肌のハリや髪のツヤ、爪の強度、さらには口の中のうるおいにまで関係しています。そのため、更年期を迎えると美容的な側面からもさまざまな変化が起きます。

エストロゲンが減少すること、そして、その影響について知っておくことで、変化に伴う症状に対して備えができます。

更年期のための3つの美容ケア

1.豆乳生活でエクオールを取り入れる

エストロゲンが減少していく時期に注目したいのが、エクオールという成分です。大豆イソフラボンが腸内細菌によって変換されることで生まれ、エストロゲンに似た働きが期待されています。

ただ、エクオールを体内で作ることができるのは、日本人の約2人に1人と言われています。そのため、意識的に取り入れることが大事。例えば、朝のカフェラテを豆乳ラテに変えるなど、いつものルーティンに取り入れてみてください。ちなみに、エクオールが生成できるかどうかを調べるセルフキットもあります。

そして、エストロゲンの受容体は関節にも広く存在しているとされており、エクオールがこの受容体に結合することで関節のケアにもつながるとして注目されています。関節痛は更年期症状のひとつなので、健康維持という視点でもエクオールは大切な成分です。

2.タンパク質で髪と爪を内側から育てる

タンパク質の合成力は、エストロゲンの減少とともに低下しやすくなる可能性があるとされています。髪や爪は、約80~85%はケラチンというタンパク質でできていることを考えると、食事からしっかり補うことが大切です。

タンパク質は、卵・豆腐・鶏肉など、身近な食材で補うことができます。例えば、プロテインパウダーを豆乳で割ったプロテインドリンクは、エクオールのもととなる大豆イソフラボンとタンパク質を同時に摂取できるため一石二鳥です。

3.こまめな水分補給で口の中のうるおいをキープする

年齢を重ねると、「のどが渇きやすい」「話している時に口が乾く」と感じることがあるかもしれません。実は、エストロゲンの減少は唾液の分泌量にも影響しています。口腔内の乾燥は、虫歯や口臭、歯周病のリスクを高めるだけでなく、乾きや口臭が気になることで会話に消極的になる可能性が出てくるなど、気持ちの状態にも関係してきます。

口腔内の乾燥は、水分補給で対策ができます。ポイントは、一度にたくさんではなく、少量をこまめに飲むことです。

今日の積み重ねがこれからを支える

更年期は誰もが経験するライフステージです。今からできる準備を始めることで、更年期の過ごし方は変わってくるのではないでしょうか。

更年期について知り、毎日の中でケアを続けることは、今とこれからを健やかに、心地よく過ごすことにつながっていきます。更年期への準備は、今の自分を慈しむことでもあります。ぜひ、できることから始めてみてくださいね。

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